
八戸市の種差海岸です。震災当時は県立自然公園でしたが、
今は三陸復興国立公園に指定されています。
それにしてもこの潮騒と天然芝が同時に堪能できる種差海岸は美しいの一言につきます。
東山魁夷の「道」のモデルとなった風景ですが、作家の司馬遼太郎さんが
「どこかの天体から人がきて地球の美しさを教えてやらねばならないはめになったとき
一番にこの種差海岸に案内してやろうとおもったりした。」と評したことでも有名です。
東日本大震災から10年ということでフローラの活動を紹介してきましたが
なぜフローラが救出に立ち上がったのか、なぜ震災の1ヶ月前に
これから行うことになるサクラソウ救出の練習となるプリムラの人工授粉を行ったのか。
考えると不思議なことばかりです。この疑問に対してフローラは面白い結論を出しています。
それが花の女神フローラの神話。フローラの息子はある日、失恋の傷心がたたり亡くなります。
とても悲しんだフローラは、息子の姿をプリムラに変えたというお話があるのです。
この神話を知った時は、みんな何ともいえない不思議な感覚に包まれたのを覚えています。
プリムラは日本語でサクラソウ。つまり母フローラが子のサクラソウを救出に向かうのは当然。
おそらく女神フローラの導きによって、
私たちはサクラソウ救出へと向かったのだろうと納得させています
さて県立公園から国立公園に変わる春、県庁の方がフローラを訪ねて名農にやってきました。
そこで皆さんが話されたのは、種差海岸はこれから国立公園に変わるけれど
今までと同じように調査を継続してほしいというお願いでした。
今が引き時と考えていたフローラですが、それを受けてその後数年間、
サクラソウ自生地の保全研究を継続。その間、アジア国立公園会議などに招かれては
全国に保全活動を紹介しました。その後、活動から撤退しましたが
この経験こそフローラが環境活動に方向転換を切るきっかけとなりました。
コロナが落ち着いたらぜひ宝石のように美しい種差海岸に足を運んでいただければ嬉しいです。
今日は高校入試の合格発表。名農に歓喜の声が響きます。
なお今日の地元新聞に超巨大なハンターズの写真と記事が掲載されています。ご覧ください!