この花は安定した人気を誇るご存知プリムラ。
ポリアンサ、マラコイデスなどいろいろな種類がありますが
おそらくこじんまりと咲く姿からこれはプリムラ・ジュリアンだと思います。
寒さに強い宿根草で、このように鉢植えではなく、直接庭に植えても
毎年きれいな花を咲かせてくれます。ジュリアンは園芸種。
いかにも人の手で作り出されたと思わせる鮮やかな赤や黄色だと思いませんか。
さてこの写真は今から10年前の園芸科学科の草花温室です。
昔はサイネリアだけでなく、このようなプリムラも生産していました。
ハンターズの先代チームフローラフォトニクスは2009年に結成した草花研究班。
したがって研究活動以外の実習では花の管理もよくしていました。
でもフローラの存在が皆さんに知られたのは
東日本大震災で発生した津波によって飲み込まれてしまった
八戸市種差海岸のサクラソウ救出活動。
花を救おうと健気に立ち上がった女子生徒たちが一躍話題となりました。
種差海岸のサクラソウは小ぶりのピンクの花を可憐に咲かせる野生種。
このような派手派手なプリムラとは何の縁もないように思えますが
実はとんでもない深くていい話があるのです。
まもなく震災から10年目の3月11日を迎えるので
何回かに渡って当時をちょっと振り返ってみたいと思います。