きれいな花束です。
これは先日、途中で転校したハンターズの紅一点から頂いたもの。
卒業式の日、生徒たちから花束をいただくのは担任冥利に尽きますが、
こちらのような、たかが授業担当者にも届けてくれるとはありがたい話です。
フローラ時代から、ときどきこのような粋な別れを演出してくれますが
それだけ濃厚な2年間を過ごしたという証だと思います。
今までどんなに迷惑かけてきた生徒でも、卒業時の笑顔をみると
コロリと騙されるのが先生という職業。また頑張れそうな気がします。
さてこの花束、青系でまとめられていますが、よくみるとバラがあります。
おそらくこの濃い青色のバラは青の色素で染色したもの。
2002年、青の色素を発現するバラが初めて開発されましたが
その色は青というよりはまだ紫。残念ながら今でもこのような濃い青は
染色でなければ作れません。この染色は花屋さんの技術。
青い花のニーズは高いため、切り花の染色技術はとても重要だそうです。
ところで青色の薔薇の花言葉を知っていますか?
それは「不可能」。英語でも「ありえない」とか「存在しない」という
ネガティブな意味で使われてきました。ところが先ほど紹介したように
青いバラが開発されたことから、なんと花言葉が変わったのです。
新しい意味は「夢が叶う」。技術の進歩が花言葉も変えました。
歴代の先輩方の念願だった世界一を手にしたハンターズ。
この花言葉を知ってか知らずか、彼女が届けてくれたのは青いバラでした。
いろいろな意味で夢が叶いました。ありがとう。