
これはリンゴの輪切りです。
普通は皮を剥いて縦に切り分けて食べますが、ちょっと面倒。
そこでお勧めなのが、このように輪切りにする方法です。
1cmぐらいの厚さなら口に皮が残らないので皮むき不要。
話題のリンゴポリフェノールは、果皮付近に多く存在するので
機能性成分もとれるので、とても良い食べ方だと思います。
これをお洒落に「スターカット」というのだそうです。
スターというのは中央に見える星形の部分で中に種子が入っています。
ではなぜ星形になるのでしょう。
リンゴの花の中心には、ご存知メシベがあります。
その柱頭は先端が5つに分かれており
基部にはそれぞれに対応する5つの部屋があります。
その5部屋の配置がこのように星形に見えるのです。
ではもし柱頭の3つしか受粉しなかったらどうなるのでしょう。
2部屋は空き部屋となるため、その部分の果肉は肥大しにくくなります。
つまり歪な形のリンゴになってしまうのです。
リンゴ農家がせっせと人工受粉をするのは、
きれいな形にするという理由もあるのです。
リンゴの開花は5月上旬。もし機会があったら
ぜひ柱頭を虫眼鏡で観察してください。
今日はひな祭り。スターカットでお祝いしましょう。
さて青森県南部地方に降る春のどか雪。今年は降らずに春になりそう。
今、北海道では大雪ですが、もしかしたらこちらに降る雪が
北に移動しているのかもしれません。