
「制服の 中に思い出 詰め込んで 3月3日は サラバ記念日」
これは昔受け持ったクラスが、卒業直前に作った短歌集のタイトルとなった句です。
当時は俵万智さんの短歌集「サラダ記念日」が大人気だった頃。
そこでブームに乗って文集ではなく、卒業短歌集を作りました。
誰もしないことをしようというのが結成時からのクラスコンセプトだったので
クラスで馬淵川の川下り、地元のマラソン大会出場、キノコ狩りツアー、バンド演奏、
クラスだけの球技大会はもちろん、3年間続けた夏のキャンプや
青年の家で宿泊してのスキー教室など今考えると破天荒そのものでした。
活動の条件は全員参加。一人でも参加できない時は行いませんでした。
そんなことを続けていると、無茶苦茶な活動こそクラスのアイデンティティーと
みんなが思うようになるから不思議です。その最後の活動がこの短歌集製作というわけです。
さてここで気づいて欲しいのは「3月3日」が卒業式と歌っていること。
そうです。昔は高校入試がもっと遅かったので、各校とも日程にゆとりがあり
3月1日は三農、3日は名農というように各校で卒業式が違っていました。
おそらく、ひな祭りになると卒業式を思い出すOBOGも多いと思います。
ところが今は、どの高校も3月1日。昔はいろいろな学校の式に出席できた来賓方も、
今はどこか一校に絞らなければならず、大変なようです。
さて今日は3月1日、名農名物「花の卒業式」。いよいよ名農生が社会に飛び立ちます。
待ち受ける社会はコロナで大混乱ですが、情報を踊らされることなく
3年間見つめた名久井岳と馬淵川のようにどっしり構え
自分の信じる道を一歩ずつ拓いてほしいと思います。
「3月1日はサラバ記念日」卒業おめでとうございます。