2月12日、旧暦の1月1日の夜、デジタルカメラを空に向けてみました。
なぜなら旧暦1日はいつでも新月。つまり月のない夜だからです。
撮影データは12mm、f1.4のレンズ、ISO3400。露光時間は30秒。南東の空。
トリミングしていますが、画面の右上にオリオン座が写っています。
印象的な三ツ星、その下にM42星雲まで確認できます。
今のデジタルカメラは優れもので、ISO 12800まで増感できます。
昔のフィルムカメラだったら感度を上げると画面が荒れてしまうのですが
ご覧のように3400まで上げてもきれいなものです。
この感度だと真っ暗闇でも周りの風景まできれいに写ります。
またフィルム時代は撮影後、高いお金を払って現像プリントしても
夜の撮影などは失敗することが多くがっかりしました。
しかしデジタルはその場ですぐ確認できるので、f値や露光時間をすぐ修正可能。
予算的にも時間的にも本当に便利になりました。
さて画面右上に写っているのがオリオン座なら、画面中央下に見える
少し大きな白い点はおおいぬ座のアルファ星シリウス。
地球まで8.6光年と近いため-1.4等級もあり、
太陽を除けば地球で見える最も明るい恒星です。
1つの星に見えますが、2つの白色矮星がグルグル回っている連星です。
アフリカの半乾燥地帯の農法にヒントを得て研究を行ってきたハンターズ。
かつて同じアフリカのエジプトは、毎年ナイル川が氾濫に悩まされていたそうですが
このシリウスが見える季節になると氾濫時期になったという目印にしていたようです。
次の新月は3月13日。冬の星座から春の星座に変わっていきます。
晴れたら、また挑戦したいものです。