ハンターズが倉庫がわりに使っている土肥実験室の準備室。
片付けをしていますが、そこから古いノートが数冊出てきました。
おそらくご覧になっても、いったい何を描いているのかわかならいと思います。
なぜなら人に提出して見せるためでなく、自分たちの頭の中を
整理するために書かれたものばかりだからです。
研究を進める時、どのような疑問を解くために
どのような方法で実験をするのか、栽培するにはどうすれば良いのかなど
いろいろ決めておかなければなりません。
メンバーはそれぞれ頭の中でぼんやりとイメージはあるものの
それをノートに書いて見える化すると、面白いように矛盾や改善点が見つかります。
そこでああでもない、こうでもないとノートにベラベラ描きながら設計図を作るのです。
このページはだいぶ整理されていますが、その前のページは鉛筆でぐちゃぐちゃでした。
これは2018年、世界大会を目指すファイナルフローラが
温室でどのような区を設定するかを整理したもの。
この図に基づいて30個以上もの水槽を注文することになったのです。
4月になるとジェットスタートを切る環境班。
このような設計図があるからこそ、フローラもハンターズも
悩まずに8月のゴールを目指して突っ走れるのです。
ぜひ冬のうちに頭の見える化に励んでみてください。
そういえば昔、弁論大会に出場することになった生徒。
ある学校の校長先生に指導してもらおうと原稿を持って行ったら
こう言われたそうです。「このお話を図に示して持ってきて!」
ナイス指導です。ピントくる人、こない人。さまざまだと思いますが
研究でも作文でも、ちょっと俯瞰して見る鳥の眼が大切です。