
先日、第49代大相撲横綱「栃ノ海」関が亡くなったとニュースが伝えていました。
鏡里、初代若乃花、2代若乃花、隆の里、旭富士とともに
青森県出身の大横綱でした。心からお悔やみ申し上げます。
その少し前の昨年12月30日、「土俵際の相撲王国」という
ショッキングな見出しの記事が地元新聞に掲載されました。
これはなぜでしょう。記事を読んでみると現在、大相撲の現役力士は
わずか9名。全力士の1.3%しかいないからだそうです。
かつては高見盛、舞の海、安美錦、貴ノ浪などたくさんの力士がいましたが
なんと幕内力士は宝富士、阿武咲のたった二人。
確かにこれでは相撲王国と名乗るのも難しくなってきました。
その理由は大相撲を支えるアマチュア相撲人口の減少。
少子化のうえ、サッカーなど他のスポーツ人口が増え
地域に残っていた相撲を楽しむ文化が次第に消えかけているからです。
名久井農業高校にも立派な相撲の土俵があります。
高校総体で優勝したという記録は残っていませんが、
強かったといわれます。しかし10年以上前から部員はゼロ。
数年前、とうとう廃部になってしまいました。
部員がいないのに存続させていたというところに
名農関係者の相撲部復活への強い願いが感じられます。
ハンターズは今年度、この土俵があったからこそ
三和土を身近に感じられただけに、この記事はなんだか寂しく感じます。
今はアマチュアの大会もコロナで思うように開催できず、
相撲の存在が薄れてしまうのが心配ですが、土俵には徳俵があります。
知恵を出し合って形勢逆転といきたいものです。