
立春も過ぎ、暦の上では春となりました。
春を迎える前に行うのが節分の豆まき。
一般的にその時の豆は炒り豆、つまりダイズですが
東北や北海道では昔から落花生を使っています。
それはどうしてでしょう。よくこの時期、北国では
どうしても雪の上にまくことになるため
後で見つけやすい落花生になったという話を耳にします。
確かにダイズと違って大きいので便利ですが、現在の落花生の産地は千葉。
かつて沖縄の方から日本に入ってきたといわれるように温暖な場所が適地です。
今は青森県でも栽培できますが、経営栽培している農家は聞いたことがありません。
果たして昔は栽培していたのでしょうか。
それとも栽培したダイズがあるにもかかわらず購入までしてまいたのでしょうか。
もしかしたら落花生で豆まきをするのは近年になってからなのでしょうか。
どうもしっくりしません。皆さんの豆まきはどんな豆でしたか?
さて今も昔も農業高校では、2年次から始まる課題研究をスムーズに進めるため
1年次に栽培や飼育体験をさせながら研究活動のノウハウを指導しています。
選択する作物は学校によって、またその年によって変化しますが
かつて名農では長い間、落花生を栽培させたことがあります。
それは落花生が特異な結実の仕方をするから。また可食部が土の中にできるので
収穫してみないとその姿がわからなく面白いからです。
ある日、収穫乾燥後、サヤを手でもぎ取る実習を屋外でしていたところ
近くの保育園が見学に来ました。子供たちは不思議そうに覗き込み
サヤを見つけて「ピーナッツ」と叫びます。
すると遅れてきたベテランの保育士さんが大きな声で「南京豆だ!」。
これには名農生も大笑い。皆さんは落花生をなんと呼びますか?