
ハンターズJr.が書いているのはメッセージカード。
まもなく卒業する3年生に贈る言葉を一人一人思い浮かべながら書いています。
これはフローラ時代からの習慣。後輩が先輩にカードを添えて
オリジナルの卒業アルバムを贈る心優しい文化です。
でも後輩が先輩にカードや色紙をプレゼントするのは
部活動では別に珍しいことではありません。しかしよく考えてみましょう。
彼らは部活動でつながっているのではありません。
研究班は、単なる授業の中で結成したグループで
横の関係はあれ、縦の関係などないのが当たり前です。
それなのにフローラもハンターズも10年以上、
このような後輩が先輩に感謝する習慣を続けているのです。
今年ハンターズがJr.に教えたのは調査の仕方、測定機器の使い方、
そして発表の仕方など研究の進め方。
でもJr.たちの話に耳を傾けると研究のノウハウ以上に、先輩が
試行錯誤しながら一生懸命国際大会に挑む姿が目に焼き付いているようです。
そしてそのおかげで、私たちもやればできるんだという
小さな自信につながっているとも話しています。
口数の少ない内気な男の子が、周りの激励を受けながら
黙々と努力を続け、仕舞いには世界チャンプになるという奇跡の物語。
こんなドラマティックなストーリーをかぶりつきで見せてもらったら
何も感じない方がおかしいというもの。
Jr.のみなさんは本当にいいものを見せてもらいました。
でも気づいていましたか。エンドロールの最後には
The end ではなく To be continued と綴られていたことを。