2009年から毎年数々のテーマで研究にチャレンジしてきたフローラ。
白いリンゴやサクラソウ救出、マイクロバブルによる塩害土壌の再生。
さらに最近は途上国の環境研究などが注目されましたが、これは数あるテーマのほんの一角。
この影には数え切れないほどの失敗?テーマが眠っています。
しかし過去のことは気にせず、どんどん新テーマにチャレンジしていますが
後ろ髪を引かれる研究があるのも事実です。
そのひとつが地元南部町の名刹「法光寺」に再びハスの花を咲かすプロジェクト。
和尚さんから依頼されて取り組んだのが5年ほど前。
法光寺の山号は「白華山」。これはかつて白いハスの花が咲いていたことから
500年以上前につけられたそうです。しかし今は当時と環境も変わったのか
どこにもハスの花はありません。なんとかしようと立ち上がったのが当時のフローラ。
偶然、全メンバーのテーマが水に関わるためTEAM AQUA PHOTONICSと名乗っていました。
ハスの栽培は初めてですが、1年間試験したら咲かせられるだろうと挑戦しました。
毎週のように腰まで池に浸かって調査した結果分かったことは、あまりに冷たい水温。
夏でも14℃ぐらいしかなく、入っていると足が痛くなるほどです。
案の定、低温のため生育不良。そこでフローラは4重鉢という日本古来の
保温法で挑むと、徐々に生育が良くなり可能性が見えてきました。
しかし夏の台風による風雨で鉢は池の中で転倒。実験は中止となりました。
その後、フローラは同時に行っていた水質浄化研究で翌年
国際大会に出場することになり、研究を本家である草花班に託し退きました。
その後、草花班もトライしたようですが成功しないまま現在に至っています。
このプロジェクトは新聞にも取り上げられ、県外の方からも激励のメッセージを
いただいています。そんなことで、このまま中途半端に終わらせて良いのだろうかという
気持ちがいつもあります。これは法光寺で鉢栽培した実験。ご覧のように咲きます。
池で無理ならこのように鉢に植え、境内できれいに飾ることで再び白華山を
復活させられると思うのですがどうでしょう。宿題はちゃんとする。
もし来年も環境班が存続したら仲間たちと再度取り組むべきテーマだと考えています。