
ここは農業クラブ室。どこの高校にも生徒会室があると思いますが
名久井農業高校には農業クラブと生徒会がそれぞれ部屋を持っているのです。
これは昨年の秋。農業クラブ室に集まっているのは役員ではなく1年生。
農業クラブとハンターズが連携して行っている人材育成プロジェクトに
応募してきた1年生です。ハンターズでは彼らをJr.と呼んでいます。
2020年は総勢7名。1年生には課題研究の授業がないため
放課後に集まって活動しています。もちろん名農は全員が部活動を行うため
彼らはいろいろなものを掛け持っており、本当に頭が下がります。
今年度はコロナ禍ではありましたが、目標は例年通り発表会へのチャレンジ。
農業クラブがある大学がオンラインで行う発表会を見つけたので
それに1年生7名3組がチャレンジしました。
初めての質疑応答に不安いっぱいだったようですが、さすがは名農生。
先輩の姿を思い出しながら元気に質問に答えています。
その結果、ハンターズJr.Aが奨励賞、ハンターズJr.Bと農クチームが敢闘賞。
いずれも小さな賞状をいただきました。これでも彼らにとっては大きな一歩。
自信がついたのできっと来年度に活かせるはずです。
ある時、取材に来た新聞記者さん、偶然発表練習している彼らを発見。
1年生であることを知ると名農の層の厚さに感心していました。
このように次から次へとチャレンジャーを育てては送り出すあたりまるで「虎の穴」。
タイガーマスクという古い漫画に出てくる育成組織のようです。
でも虎の穴は悪役レスラーですが、こちらは次世代リーダー養成所。だいぶ違います。
さて本家ハンターズはもう解散秒読みですが、Jr.はあと2回大会にチャレンジする予定。
1回目は3月に結果がわかり、選出されるとオンラインでの発表機会が与えられます。
2回目は学会で来年結果がわかります。こちらはいつもなら大会に招かれるのですが
コロナで期待できません。それでもチャレンジしないと前に進めないので
頑張るつもりです。このようにハンターズがまいたJr.のタネが芽を出しています。