
1月15日、今日は3学期の始業式ですが小正月でもあります。
昔から小正月は、その年の豊作祈願や吉凶占いなどを行う日でした。
したがって各地にいろいろな伝統行事が誕生しています。
この地域ではミズキの枝に餅をつけて飾る「繭玉」が一般的。
今も見ることができます。これはかつてこの地域で養蚕が盛んだったため。
今年もこのようにたくさんの繭ができますようにと祈ります。
また同様に田植え作業を踊って豊作を祈る「えんぶり」も有名です。
観光資源でもある八戸のえんぶりは旧暦の小正月に行われています。
農業は食料の供給という大切な使命をもっていますが
農村の美しい農村の景観や伝統文化を守るという役割も担っています。
ところが近年、農村の景観や伝統文化などお金にならないものはどんどん消え
高速道路やメガソーラーなどに経済を支えるものに置き換わってきています。
さらに農村でも核家族化が進み、
伝統文化や風習が家族内で伝承されなくなってきました。
農業高校では主に農業に関する知識や技術を学びますが
農業の歴史や文化についても学習します。
地味ですが、農村文化を伝えようとする有意義な取り組みです。
さて小正月となり、いよいよ新年もスタートとなりますが
生徒にとってはスタートではなくまもなゴール。
1年間、3年間の総まとめに取り組みます。