
どこの家にもあるのがジャガイモ。皆さんが大好きな野菜です。
ところで皆さんの家にあるジャガイモの品種名はご存知ですか。
ダンシャク(昭和3年登録)、メークイン(同)、ワセシロ(昭和49年)。
みんな昭和時代の古い品種です。登録されたのは昭和ですが
ダンシャクが日本に入って来たのは明治時代、メークインも大正です。
このジャガイモはキタアカリ。やはり昭和生まれの品種です。
ジャガイモには新品種がないのでしょうか。
でもこれは間違い。毎年新品種がデビューしています。
ではなぜ大御所の品種がいまだに主流なのでしょうか。
以前、北海道農試の先生から教わったのですが、
ジャガイモの消費量は大きな変化がなく、毎年ほぼ一定。
ダンシャクやメークインなど年間通して安定した需要があります。
大々的な新品種のキャンペーンを打ってもいいのですが
日本人の消費量がびっくりするほど増えることなんて考えらません。
もしキャンペーンが成功してもダンシャクやメークインに置き換わるだけです。
つまり今も十分な需要があるのだから、あえて多額の費用をかけて
PRする必要がないということのようです。
しかしジャガイモの品種はびっくりするぐらいたくさんあります。
私たちが知らないだけでコロッケ、フライドポテト、煮物など
それぞれの料理に最適な品種があり、企業ではちゃんと使っています。
つまりダンシャクやメークインよりも美味しい品種がたくさんあるのです。
通販でいろいろな品種が手に入る時代。
ぜひ調べて最適な品種を育てたり料理をしてみてはいかがですか。
フローラはかつて赤肉、黄肉、紫肉などの品種を使った
カラフルフライドポテトを名農祭で披露して絶賛されました。
品種を選んで買えるサービスなどありません。
今年こそはそんなユニークな商品を披露したいものです。