
先日行われた校内プロジェクト発表の賞状伝達。
毎回、農業クラブがユニークな副賞をくださるので人気です。
伝達が始まる前、ステージ脇にその副賞を見つけました。
いつもクリスマス直前に行うので、今年も定番の
ノンアルコールシャンパンはちゃんと準備されています。
しかし見たこともない大きな箱が見えます。なんでしょう?
授与が終わって大きな箱を抱えている女子に尋ねるとなんとインスタントラーメン。
何名のチームかわかりませんが、30袋もあるそうなので、
きっと今年は年越し蕎麦ならぬ年越しラーメンを楽しむかもしれません。
さて今も昔も農業教育の柱といえばプロジェクト学習。
課題解決学習とも呼ばれる研究活動です。
近年「探究」という考え方が注目され新指導要領に盛り込まれましたが
農業高校ではとうの昔に導入済み。今やお家芸です。
研究成果などを競う全国大会は今年で71回目。半端ない歴史をもっています。
この71回でピンときた人がいると思います。そうです紅白歌合戦と同じなのです。
第1回大会の出場は藤山一郎氏など大御所。美空ひばりさんでも第5回に初出場。
いかに昔から農業高校が、この研究活動を学習の柱に置いているかがよくわかります。
また農業高校では、この学習をスムーズに行うためのシステムもできています。
まずスタートは、1年生が農業学習入門といえる科目で農業の基礎的な知識技術と
研究活動のノウハウを先生主導で指導。師匠を真似て覚えるスタイルです。
本格的に開始するのは学校によって違いますが、名農では2年生から。
2〜3年生で学ぶ課題研究で各自、興味のあるテーマに取り組みます。
このように農業高校生は3年間研究活動に親しむ仕組みができているのです。
環境班が先日のSDGsアワードで評価されたのは、
手薄な1年生に本格的な研究と発表の場をボランティアで長年提供していること。
ちょっと早めの課題研究体験サービスが認められたのです。
いずれにせよ、すべて農業高校の文化。私たちが胸を張れるところです。