終業式の前日である12月21日、名久井農業高校では
3年生の高校最後の研究発表会が開催されました。
今回は事前に録画した発表を各教室で視聴する方法。
主催の農業クラブが考案したコロナと寒さ対策を兼ねた運営方法です。
今回のエントリーは全部で17チーム。
ハンターズは時間の関係もあり4テーマのうち2つだけエントリーしました。
しかし他の班は、一人一研究というハンターズと研究スタイルが違うので
おそらく全チーム参加できたのではないでしょうか。
ハンターズは世界一の集水システムは封印して、「機能性園芸ブロック」と
「植物による除塩研究」の2つでエントリー。いずれも世界大会では
サポートにあたっていたメンバーの研究。今年は集水システムばかりに
目がいってしまいましたが、最後は彼らのテーマに光を当てることにしたのです。
ところがどちらも開発保全創造分野と同じカテゴリー。
今まで4人で戦ってきたハンターズが2手に分かれて勝負することになったのです。
さらにこの分野は出場チームが多い激戦区。どこが勝つかわからない混戦が予想され
端から見ているこちらとしては、面白くなりそうと楽しみにしていました。
発表当日は不在で見ることはできませんでしたが、翌日の結果発表を見てびっくり。
なんと「植物による除塩研究」がカテゴリーを制し、
さらに全チームのトップであるMVPまで受賞しているではありませんか。
ちょっぴり悔しそうなブロックチーム。なぜなら彼らはテクノ愛の今年のチャンピオン。
ところが除塩チームは万年優秀賞。着想は面白いのですが、
眼から鱗が落ちるような画期的結果が得られていないのです。
したがって、少なくても除塩チームだけには負けることはないだろうと
思っていただけにショックだったようです。しかし勝因は明確でした。
がっぷり四つに組んでは部の悪い除塩チームは、ものすごい数のデータの中から
比較する観点をグッと絞って1年生にもわかるように面白おかしく説明。
おそらくこの捨身の作戦が功を奏したようです。
まさかの一発逆転サヨナラゲーム。最後の最後にトップとなり笑顔の除塩チームでした。