最高気温でも氷点下という厳しい寒さの南部町。
ハンターズの本拠地である馴化温室に行くこともなくなりました。
おそらく春まで温室も冬眠することになります。
先日、どうしても用事があって温室に行って見ると面白いものを発見。
ブルーベリーの大鉢の間に集水ウイングが隠れているのです。
集水ウイングは遠く離れたアフリカやアジアの乾燥地を思い
ハンターズが三和土で作った圃場の雨水を集める道具。
今年の夏は青少年水大賞で大活躍しましたが
役目も終えたウイングがこんなところに眠っていました。
温室内に全て回収したと思っていましたが、
どうやら取り残されたものもあるようです。
面白いことに足元の土は霜が降り、あちこち白い氷が見えます。
霜と乾燥地用の集水ウイング。ありえない風景に思えますが
乾燥地は気温の日較差が大きく、場所によっては氷点下となり
霜も降りるといいますから、こんな風景も見られるのかもしれません。
さてハンターズは世界グランプリをいただいたことから
さまざまな取材を受けました。その多くは新聞なので
ハンターズも拝見していますが、まだ確認していないものもあります。
それが日本農業新聞。JAの新聞ですが、先月取材にいらっしゃいました。
来校された若い記者さんはなんと青森県の出身。
いろいろな質問にメンバーが答えていたところ、何か思い出されたのか
記者さんが急にスマートフォンの写真を見せてくださいました。
そこに写っているのはアフリカの子供たちや畑。実は記者になる前、
青年海外協力隊としてアフリカで農業指導をされていたというのです。
したがってハンターズが実験で牛糞入りの三和土で
トウモロコシを栽培したという話に感激。
まさにこんな技術が必要なのだと、たくさんの写真を見せながら
現地での農業の話をしてくれました。ハンターズは海外に行ったことがないので
妄想だけが原動力。現地の農業を知っているこのような方と
もっと早く出会っていれば、さらに面白い展開になっていたかもしれません。
どうやら彼らの研究は記者さんの思い出を呼び起こす引き金となったようです。
別の日、メンバーの一人が将来、チャンスがあったら協力隊として
途上国の暮らし改善に貢献したいとインタビューに答えていたのを耳にしました。
もしかしたら記者さんの影響を受けたのかもしれません。
果たして新聞にどのように紹介されるか楽しみです。