
今から1年前の2019年12月2日に土肥実験室で撮影された写真です。
前に立って発表しているのは当時2年生のハンターズ。
それを聞いているのは同じ環境システム科の先輩であるバブルボーイズ。
これはフローラ時代から代々受け継いでいる
先輩が後輩を育てる独自の指導スタイルの様子です。
中学3年生の時、フローラに入って研究をしたいと名農に入学したバブルボーイズ。
しかしなんと自分たちがいざ研究班を決める2018年にフローラは解散を宣言してしまいます。
これにはショックだった彼ら。そこで解散までの数ヶ月、フローラは全力で
彼らの研究を物心両面から支援しました。その甲斐あって、
大きな大会に出場することになったバブルボーイズ。しかし経験がないので戸惑っています。
そこで世界準グランプリを受賞したフローラたちが放課後集まり
バブルボーイズに指導を始めます。「もっと自信をもって」「大きな声で」との
アドバイスを受け、なんとか初めての大会に出場することができました。
結果は無念。先輩のように世界を目指すことはできませんでした。
しかしその後、泡農薬研究にどんどん改善を加えた結果、翌年に彼らの努力は花開きます。
2019年の夏には文部科学大臣賞、そして卒業あたりにはなんと内閣総理大臣賞。
さらに日本水環境学会でも最優秀で表彰されます。
でもすごいところは成果だけではありません。フローラは解散しているため
彼らは施設園芸班に所属しています。つまり彼らの活動はほぼ放課後なのです。
そんなバブルボーイズも卒業まで3ケ月と迫った頃、
今度は環境班のハンターズが世界を目指すことになりました。
そこで環境班の先輩でありませんが、先輩環境班のフローラから
直々に指導を受けた恩返しとして、嬉しいことにハンターズを指導してくれました。
そのおかげもあり、彼らは代表となり翌年世界グランプリ。
現在大学で農業の勉強をしているバブルボーイズからも祝福のメールが届きました。
今思うとバブルボーイズがハンターズに伝えたものは発表のノウハウだけではなく、
「やる時は精一杯、そして楽しんで」というフローラの精神だったのかもしれません。
環境班のカメラにはそんな貴重な映像が残されています。