
流し台でガラス容器を洗ってるのはハンターズJr.の男子。
5月の連休明けから取り組んできた研究も終わり
今まで使ったガラス水槽をきれいに洗っているのです。
さて彼らは自ら希望してハンターズの研究生になりました。
実験しながらいろいろ話をしてみると、
二人とも手をあげたのはファイナルフローラが2018年に
世界準グランプリを受賞したのに刺激を受けたからといいます。
当時はまだ中学生だった彼ら。名農に入ったら先輩のように
研究してみたいと思っていたようです。
さらに一名は、なんと準グランプリを受賞したメンバーの親戚でした。
平成が終わるのと同時に解散したフローラですが
彼らの活躍はしっかり地域の子供達を育てていたようです。
今年はコロナの関係で一時は募集休止を考えた人材育成プロジェクト。
こんな話を耳にすると、やめずに良かったと本当に思います。
さてこの人材育成プロジェクトはアグリチャレンジとともに
教育の甲子園と呼ばれる時事通信社の教育奨励賞を受賞するなど
教育関係者から高く評価されています。
その理由のひとつに先輩が指導するというスタイルがあります。
先生と生徒という「上下関係」ではなかなか思ったことがいえません。
逆に同期の仲間同士という「横の関係」では甘くなってしまいます。
適度な緊張がありながら話をしやすい先輩や兄弟から教わる「斜めの関係」。
教育界では昔から効果が認められているこのスタイルを
取り入れたことが高く評価されているのです。
これもフローラのおかげ。科学研究を題材にした教育実験の成果です。
楽しそうに洗っているJr.たち。しかし水を取り替えていないまま
長い間放置したので水が臭く、実験室に悪臭がしてきました。
すぐそばには先輩の姿。叱られないよう手早く洗っています。