
一面に広がるナガイモ畑。
先月ご紹介した時は、まだ緑のカーテンでしたが
今はご覧のとおり、ごけ茶色に変わっています。
どうやらカーテンも秋冬物に衣替えしたようです。
さてこの色はなんと呼べばいいでしょう。
日本には古来から枯れ草色というものがあります。
しかし調べてみるとやや緑の入った茶色。
このようにこげ茶色になるもう少し前の色のようです。
英語に「カーキ色」(khaki)という言葉があります。
これは「土ぼこり色」という意味で、多くの方のイメージは
迷彩色に使われるくすんだ緑色ではないでしょうか。
しかしJISの定義では「茶色がかった黄色」。
つまりこのナガイモの枯葉のような色なのです。
ではあのくすんだ緑はというと「オリーブドラブ系」(Olive Drab)。
どちらも軍服に用いられます。
資料によるカーキ色とは、イギリス軍がインド駐留時に
白い服が汚れないように現地の土で染めた色だそうです。
しかし色はYMCKの配合で微妙に変わります。
したがってカーキ色といってもかなりの幅がありそうです。
そこでこれらの色をまとめていうファッション用語があります。
それがアースカラー(地球色)。カーキ、ベージュ、ダークグリーンなどが入ります。
落ち着いたアースカラーは年齢、性別関係なしに似合うことから
ファッション界では常に安定した人気があります。
ぜひこんな色にチャレンジしてみてはいかがですか。