
何やらオレンジ色の果実をスライスしています。
ミカンではありません。南部柿ともいわれる妙丹柿です。
これは1年生のJr.の研究。1年生は課題研究の授業がないため
活動はすべて放課後。しかし柿はナマモノのためのんびりできません。
そこでこの日は時間ができたので、ハンターズが少し手伝ってくれました。
実はハンターズの先代であるフローラと柿は切っても切れない関係にあります。
2011年、東日本大震災ですべての研究を中止し、
サクラソウの救出とマイクロバブルによる除塩研究に着手した2代目フローラ。
生徒会長、農クの役員3名で構成された女子レスキューチームは休み返上で活動し、
3代目の後輩を引き連れ、八戸市の種差海岸や岩手県の山田町などで
大きな成果をあげ全国的にも話題となりました。
この成果が認められ翌年の2012年、初めてストックホルムで発表しましたが
それは3代目。いつもそうですが自分の意思で立ち上がり
一番頑張ったメンバーはなかなかスポットライトを浴びません。
さて2代目たちの震災復興研究が一段落したのは2011年の秋。
しかし秋になっていたのでもう花の研究はできません。
そこでみんなで取り組んだのが、この地元名産の妙丹柿の渋抜きです。
なぜなら妙丹柿の収穫は10月から。全集中で成功させたのが紫外線での渋抜きです。
11月に京都大学で開催されたテクノ愛で見事グランプリを受賞。
サクラソウやマイクロバブルの研究成果をすべて後輩に渡して
3月に卒業した彼女たちにとって貴重な勲章となりました。
実はこの後もフローラと妙丹柿のエピソードはあるのですが
それはまた次回紹介します。