
鳶色のひとみに 誘惑のかげり
金木犀の 咲く道を
アリスの「君のひとみは10000ボルト」の歌詞です。
ここに出てくる金木犀(キンモクセイ)は
とても強い香りを発する花を咲かせるので香木と呼ばれています。
日本には代表的な3つの香木があります。
それは春の沈丁花(ジンチョウゲ)、夏の梔子(クチナシ)、
そして秋の金木犀(キンモクセイ)です。
この3つの樹木の共通点は寒さに弱いこと。
特にクチナシは関東以西。キンモクセイは栽培できても
北国で花を観賞するのは難しいといわれています。
つまり「君のひとみは10000ボルト」の歌の世界は暖かな地方なのです。
青森でもかろうじて栽培できるのはこのジンチョウゲ。
本来は東北南部までが適地です。
実は、このジンチョウゲもキンモクセイも雌雄異株です。
雌株には赤い実がつきますが、日本のジンチョウゲはほとんどが雄株。
したがってこちらの赤い実は、見ることはできないそうです。
では冬に咲く香木はないのでしょうか。
実はあります。蝋梅(ロウバイ)です。
三つ香木に蝋梅を入れて四大香木という人もいます。
いずれにせよ、良い香りは気分転換や集中力を高めたり、
ボケ防止にもつながるといいます。
ジンチョウゲや黄色の花を咲かせるロウバイなら
名農でも育てられるかもしれません。
ぜひ香るキャンパス作りに挑戦してもらいたいものです。