
果樹園である第1農場から名久井岳を眺めています。
すると大きな鷹が飛んでいるではありませんか。
でもこれは鳥追い。本物ではなく鷹の姿をした凧なのです。
風に乗って飛んでいますが、これがなかなかうまくできていて
いろいろな動きをしてくれます。見ていて飽きません。
小さな子供がいたら、おもちゃとして庭におきたいぐらいです。
目的はもちろんカラスなどからリンゴを守るため。
この他に名農では危険を感じた際の
鳥の鳴き声も園内に流し、追い払っています。
なぜなら主力であるふじや王林の収穫時期を迎えているからです。
今年は冬が早く、朝夕はとても冷えます。
スタッドレスタイヤに替えるのも早くなるかもしれません。
そんな中での収穫作業。いつもながらご苦労様です。
さて名農のリンゴは袋をかぶせていない無袋栽培です。
かつてはリンゴといえばほとんどが有袋栽培でしたが、
手間がかかるため近年は減っています。
袋をかけるのは、きれいな赤いリンゴにするため。
光に当てると葉緑素の緑が加わり、黒っぽい赤になるからです。
したがって収穫が近づくまで袋をかぶせた白い肌のリンゴを作り
その後、徐々に光を当ててきれいな赤に着色させるのです。
でもよく考えると光を十分浴びて育った方が美味しいはず。
そこで最近のリンゴは味と作業の軽減目的から無袋が増えているのです。
ふじではこの無袋栽培で作られたものを「サンふじ」と呼んでいます。
冬が近づいている南部町では収穫追われています。