秋になってグッと寒くなってきました。
現在の最高気温は20度前後、
最低気温では10度まで下がっています。
多くの植物の色が褪せてくると目についてくるのが
クリスマスローズの厚く存在感のある葉。
濃い緑で艶のある葉がとてもきれいです。
ちょうど今はクリスマスローズの播種時期。
また鉢替えなどの適期でもあります。
みんなが元気なくなってくると俄然元気になるあたりに
へそ曲がりでしたたかな戦略を感じます。
クリスマスローズの正式名称はヘレボルス(Helleborus)。
意味は「食べると死ぬ」。ヨーロッパでは昔
毒殺などに用いたといわれるように根に毒を持っています。
とはいっても有毒植物は広く存在するので恐れることはありません。
さて日本ではヘレボルス属を総称してクリスマスローズと呼びますが
原産地のヨーロッパではヘレボルス・ニゲル という1属だけ。
唯一、クリスマス時期に開花するニゲルだけに付けられた名前なのです。
花は純白。ヘレボルスはバラ科ではなくキンポウゲ科ではありますが
それはきれいな花を咲かせます。
枯れはじめた夏草の間から顔を見せたこの葉こそヘレボルス・ニゲル。
正真正銘のクリスマスローズが、これから元気に立ち上がってきます。