
これはクレマチスの実。なんとも奇妙な姿をしています。
蔓植物の女王と言われるように咲けば大輪で、
華麗なバラと組み合わせても引けをとらないため
イングリッシュガーデンには欠かせないクレマチスですが
このような前衛アートのような姿の実をつけることから
花が散った秋でも鑑賞できると人気です。
この実、ほおってくと白い毛が毛羽立ってきます。
そうなると種子も充実しているので播種できるそうです。
バラの育種にはハマって何年か取り組んだフローラですが
クレマチスでは採種したこともありません。
なぜならその年に播種したクレマチスが、発芽するのはなんと翌年の秋。
発芽に1年もかかるからです。
時間のかかるクリスマスローズでも播種してから
半年もすれば芽が出るのに、これは遅すぎ。
長期間管理しなければならないので、かなり難しそうです。
そんな理由からクレマチスの繁殖は主に挿し木。
開花後のツルを鉢に挿して増やすのが一般的です。
でもマニアは難しければ難しいほど、その工程を楽しみます。
全国にはたくさんのクレマチス愛好家がおられ
バラと同じように交配してはオリジナルの花を育種しているそうです。
我こそはと思う方、ぜひチャレンジしてください。