イチゴから長く伸びていたランナーの所々に出ていた葉。
小さな鉢の上に載せておいたらちゃんと活着してくれました。
あとは、へその緒のように親株から伸びているランナーを切り離すと
あっという間にたくさんの苗の出来上がり。
一般にひとつの親株から50株の苗を得ることができるそうですが
今回は無理せず、8株ほど苗にしてみました。
イチゴ苗は品種にもよりますが、安いものでも
ホームセンターで購入すると一株300円前後もします。
このように自分で苗にするとお得なので、ぜひ試してみてください。
ただ気になる噂もあります。このようにランナーから得た苗は
親株に近い苗から太郎苗、次郎苗、三郎苗と呼びますが
昔から栽培するなら太郎苗ではなく次郎苗、三郎苗を植えなさいといわれてきました。
その理由は太郎苗の生産力が低いからとのことです。
これはたくさんの農業者に信じられており、
大昔に行った実験でも確かにこの噂どおりの結果が出ているそうです。
それはどうしてどうでしょうか。どの苗もみんな同じ親から生まれたクローン。
遺伝的特性は同じはずです。太郎苗は一番最初にできた苗で老化している。
また次郎苗や三郎苗は太郎苗から栄養をとっているので、
太郎苗は親株のように栄養不足なのではないかと考える人もいます。
しかし最近の研究では小さな苗より大きな苗の方が収量が多いということもわかっているので
大きな太郎苗に栄養を与えてきちんと管理したら、
絶対次郎苗や三郎苗よりいい苗になるという人もいます。
よくわからないままイチゴの常識となっている「ダメな太郎苗説」。
果たして本当なのか誰か試してみませんか?