
秋分の日も近づき、秋を感じる日が増えてきました。
秋になると見上げて欲しいのが空。
それも天高い青空ではなく、夕暮れの空です。
太陽が地平線に沈み、まもなくすると空の青が
どんどん濃くなっていきます。
塵にぶつかり散乱するため私たちの目に届かない赤い光と違い
波長が短くまっすぐ進む青い光が空に溢れるからです。
これをブルーモーメントと呼び、
一日で最も美しい空の色だといわれています。
しかし美しい時はほんのわずか。
夏は長いのですが、秋になると1時間もありません。
ブルーからブルーブラックになり、そして漆黒の闇となる。
空気の澄んだ秋の日は特にきれいなので
虫の音を聞きながら、ぜひ見上げてみてください。
なお日本では古来からこの時を「逢魔時」といい、
化物にばったり出会ってしまう時間帯だといわれています。
こればっかりは責任はとれませんので
皆さん、お気をつけて眺めてください。