
秋を迎えた南部町に青空が広がっています。
昨年のこの時期、名農は地元南部町の名川秋祭りに参加していました。
3年生男子は御神輿、2年生男子は名農祭のPRを兼ねて農産物の配布、
そして1年生男子は白装束で神社の旗持ちなど運営の補助。
さらに全ての女子は浴衣で流し踊りというのが定番の参加スタイルです。
そのため放課後は踊りの練習のため、どこか懐かしい音楽が流れ
否が応でも祭ムードは盛り上がり季節を感じたものです。
ところが今年はコロナの関係でこの周辺地域の秋祭りはことごとく中止。
したがって春と同様、静かな秋を迎えています。
しかしいろいろな町ではお祭りがないにもかかわらず
祭ばやしが聞こえてきます。
もちろん神事は町民が参加しなくても行われます。
では神事だけになった祭りになぜ太鼓や笛の音が必要なのでしょうか。
それは文化の伝承。
今年は出番がありませんでしたが、次の主役となる子供たちに
太鼓の叩き方や笛の吹き方を先輩たちが教えているのです。
ハンターズ のメンバーの一人も神楽の伝承者。
放課後にはよく地元で子供たちに教えているそうです。
農業の役割は当然、食料の供給ですが、
多面的機能として農村文化の継承があります。
全国の農業高校の多くが地元の祭に参画しているのはこれが理由です。
お祭りはなくなりましたが夕方、耳を澄ませば虫の音とともに祭ばやしが聞こえてきます。