水道の蛇口につながれたホース。
よくみる光景ですが、実はこの時期はちょっと気をつけなければなりません。
なぜならホースの中には、前回使った時の水が残っています。
夏の暑い陽射しにさらされた水は、なんといつの間にかお湯になっているのです。
昔、屋根に取り付け太陽光の熱を使って水をお湯にかえる
温水パネルというものがありましたが、それと同じような状態。
したがって温度を確かめずに、植物にかけると熱湯をかけてしまうことになるのです。
お風呂よりも熱いお湯をかけられたら、植物だって大きなストレス。
そうならないように十分手で確かめてからかけるよう注意する必要があります。
もちろん日中に冷水をかけられても同じなので、
植物への潅水は温度差があまり大きくならない朝夕に行うようにしましょう。
さてここはハンターズの本拠地である馴化温室。
暑い夏が来る前に、すでにハンターズはメイン研究を終えています。
みんなで協力しながら猛スピードでその年の研究に取り組み、
秋には早々と終え、発表に出かけるのがフローラ時代から長年続く流儀だからです。
それなのにまだ温室にやって来る人たちがいます。
それが1年生のJr.たち。このホースも彼女たちが使うものです。
おそらく暑いときは50℃を越しているかもしれないガラス温室。
長居無用の過乾燥の熱波が充満している劣悪環境で
彼女たちは今まで1回も休むことなく研究に取り組んでいます。
もちろんハンターズやフローラの影響で取り組むのは南国の環境研究。
こんな北国で何で暑い国の研究をするのか、まったくおかしな話ですが
とにかく女子はタフ。そんな彼女たちのやる気に応えようと
ハンターズは秋を迎えますが、もう少しサポートを続けます。