
ここも第2農場脇のわずかなスペースで育っているトウモロコシ。
大勢力であるイネ科に所属しています。
イネ科はイネ、麦、コウリャンなどの穀類が多い個性的な派閥です。
派手なウリ科やナス科、アブラナ科と違って地味な感じがしますが
お米やパン、トルティーヤなど私たちの食生活を支えているものばかりです。
このトウモロコシも一段と変わった受粉の工夫があります。
それは雄花と雌花を持っていること。
茎のてっぺんに咲くのが雄花、茎中央について私たちが食べる部分が雌花です。
でもこれならウリ科と同じですが、トウモロコシはさらにもう一捻り工夫しています。
それは雄花と雌花の熟期の違い。雄花が先に出来上がり、
花粉を撒き散らしている時、実は雌花はまだ赤ちゃんで花粉を受け取れません。
逆に雌花が完成した時には、雄花はもうおじいさん。
雌雄異花にして、さらに熟期も変える。まさにひねり王子。
あの手この手で自家受粉を避けようという強い意志を感じます。
またイネ科にはサトウキビなど背の高いタレントも多く所属しています。
これはC4植物という個性が影響していますが
これについてはまた別の機会にご説明します。
美味しいトウモロコシが早く食べたいものです。
さてお盆も先週で終わり、今週からまた出校するハンターズ。
今日は会場の後片付け。長い間、お借りしたテレビを
校長室に返さなければなりません。
その後は、3年生のハンターズは今まで大会のために遅れていた
進路のための面接練習や願書の清書などで大忙し。
そして金曜日にはもう2学期が始まります。