ハンターズの本拠地である馴化温室には駐車場が付随しています。
その東側にあるのがイチョウ並木。とはいっても5〜6本しかありませんが。
さてイチョウの特徴はなんといっても扇型の葉です。
しかしよく観察して見ると、扇型だけでなく
切れ込みの入っている手のひらのような形もあります。
イチョウには銀杏のつくメスとつかないオスの木がありますが
オスメスで葉の形が違うという俗説がありますが、
調べて見るとどうやらオスメスには関係ないようです。
すると面白い文献を見つけました。
それは最初に出た葉は扇型が多く、遅く出てきた葉や
剪定後に出てきた葉は大きく切れ込みが多いというのです。
面白いのはその理由です。剪定された後は枝や葉が当然減ります。
そこで光合成で栄養を作るために葉を大きくするというのです。
しかし葉が大きくなると風の抵抗も大きくなります。
そこで切れ込みを作って風の影響を抑えているのではと書かれていました。
面白い説ですが、詳しい研究はまだされていないとのこと。
最近、生物の形態を模したバイオ ミメティクスという技術で
従来より機能性の高い工業製品が開発されています。
こんなイチョウの葉の姿も将来、私たちの何かの分野で応用されるかもしれません。