
お盆前の名久井農業高校。
チームの本拠地である馴化温室前の駐車場です。
右側に実験で使ったトウモロコシが並木のように植えられています。
やはり鉢植えだと根が張れず、栄養分も足りないので太くなりません。
このまま行ったら大した収穫は望めないと思います。
さて問題はこのトウモロコシではなく、左側に見える2名。
学校の電気関係を点検に来ている業者の方たちです。
事前に予告はありましたが、この日は点検のために2時間ほど停電。
したがって出校している名農生も職員もその間は何もできません。
まあ仕方がないかと諦めています。
ところがこの2時間の停電が命取りになる人たちがいます。
それが水耕栽培をしている環境システム科の皆さん。
水耕栽培には深い養液槽に根をつけて育てるDFTと
浅い養液槽の根に常に養液をかけ流すNFTという方式があります。
環境システム科ではどちらの装置もあり、盛んにレタスなどを育てています。
この状態で停電になると、養液の循環が止まり
NFTでは根の周りの水が一瞬でなくなり萎びてしまいます。
外の気温は32℃。したがって温室内は40℃近くあるため
残念ながら野菜は廃棄されてしまいました。
心配なのは環境システム科の学校設定科目「起業チャレンジ」。
確か彼らの装置は全部NFT。夏休み中なので生徒はいません。
いったいどうなったのでしょう。
このように農業高校の停電は思った以上にダメージを与える時もあるのです。
あゝ無情。天は我らを見放したのか。
さてストックホルム青少年水大賞の最終発表が昨日行われました。
当然ながらうまくいったところ、失敗したところがあります。
しかしながらTEAM JAPANは精一杯、力を発揮しました。
春から走り続けてきたハンターズ。
まずはゆっくり休み、そして高校生最後のお盆を楽しんでください。
大会の様子は後ほど紹介します。