
ハンターズJr.が夏休みですが週1回集まって調査をしています。
これはその研究で使っているもの。みなさん、何だかわかりますか。
これはバーミキュライトという園芸用土です。
農業鑑定という農業クイズにもよく出題されるので1年生でも知っています。
しかしこれを初めて見せた時、彼女たちはとても不思議な顔をしました。
なぜならバーミキュライトはとても軽い用土。
キラキラ光る姿と軽さから簡単に覚えることができるのですが
このバーミュキュライトはずっしりと重いのです。
つまり手にした瞬間、自分の知っているものと違うと感じたようです。
実は私たちが栽培に用いるバーミキュライトは
ひる石という鉱物を600〜1000℃ぐらいの高温で焼成したものなので
水分も飛び、石も膨張しているので、とんでもなく軽いのが特徴です。
そのため水分や肥料の保持効果があり、栄養不足の土壌改良によく使われます。
ところがこのバーミュキュライトは焼成前のもの。
つまり鉱山から採掘してたばかりのひる石の粒で、
まだ重いので彼女たちも戸惑わせてしまいました。
農業高校の私たちにとっては身近な存在のバーミキュライト。
しかし焼く前のものは店頭では販売されていないため、お目にかかる機会はありません。
ハンターズJr.の研究に使ったみたかったので、
福島県で採掘している企業にお願いして分けていただきました。
問題はそれぞれの呼び方。それでなくても名前の長いバーミキュライトです。
このふたつをどう呼ぼうかと相談したところ
面白いことに「生」と「焼き」に決定。
何だか美味しそうな名前になりました。