
この時期、青森県の高校は一斉に中学生のための体験入学を開催します。
大学でいえばオープンキャンパスです。
いつもであればいろいろ見学などしてもらうのですが
今年はコロナウイルスの感染拡大により規模縮小。
簡単な説明と体験授業だけとなりました。
名久井農業高校の2〜3年生は、生物生産科、園芸科学科、環境システム科の
3学科ですが、今春から園芸科学科が募集停止となったので今は2学科募集。
したがって集まる中学生も八戸市内の高校に比べると多くありません。
しかし郡部の高校がどんどん閉校になっていく中で、名農はまだまだ元気。
生徒会や農業クラブ役員たちが名農の魅力を伝えていました。
さてこれは模擬授業の様子。調理室で、ピクルスの加工を学んでいます。
家庭科の授業体験なの?と思われるかもしれませんが、加工も農業の授業。
名農の農業教員は男性が多いのですが、
皆さんジャム、ジュース、パンなど加工品作りが上手。
きっと作ってお持ち帰りしたのではないでしょうか。
農業の学習といえば作物や家畜の生産というイメージだと思われますが、
これはほんの一部。農産加工、育種、バイオテクノロジー、農業機械、情報処理、
造園、土木、環境保護、グリーンツーリズムやアウトドア、
町おこしや教育などのヒューマンサービス、食と健康、流通や販売など広範囲に渡ります。
農業は日々の暮らしがベースなので工業も商業分野も入っているのが特徴です。
そのため入学してから工業系や商業系、食品系など興味のある分野を学ぶことができます。
それを可能にするのが課題研究。名農は研究活動に3年間で8単位も割り当てています。
これは他校より多いので、みんな好きなことをじっくり学ぶことができるのです。
この日の体験授業をサポートしているのも名農生。
おそらく研究班の生徒たちだと思います。