まだ梅雨明けしていない南部町に紫陽花が咲いています。
大きく存在感のある花が季節を感じさせてくれます。
さて紫陽花といえば思い出すのが京都の桂高校。
今から10年以上も前、高校ながら新しい品種を育成していました。
次々と高校発の新品種が掲載される種苗カタログを見ていると
花の素晴らしさはもちろんですが、なんてすごい学校だろうと驚いたものです。
このように桂が大活躍していた頃、TEAM FLORA PHOTONICSは誕生します。
園芸科学科の草花班ということで、いつかはあの高校のようになりたいものだと
みんな漠然とした目標を掲げていたのを覚えています。
もちろん向こうは本州最北の小さな農業高校はもちろん、
フローラの名前も知るはずがありません。こちらの一方的な憧れでした。
あれから10年、フローラはいろいろな研究に取り組み、メンバーは大活躍していきます。
しかし皆さんに評価していただくようになっても、桂はそのずっと先を進んでおり
名農やフローラの存在などまったく知るはずもありません。
2019年2月、解散を目前にしている最後のフローラが
ある東京の発表会に東北代表として出場することになりました。
会場に行ってびっくり。なんと桂も出場しているではありませんか。
10年活動してきましたが、研究活動の大会で同じ会場にいれたのは過去数回だけ。
ほとんど接点はなかったので、ドキドキ。
当時のフローラには農業クラブの役員もいたため
あの桂の発表を見ることができると喜んでいました。
面白いことにこの大会には高校生同士が交流をする場が設けられていました。
フローラ最後だからみんな伸び伸びと交流会を楽しんできたようですが
戻ってきたメンバーの第一声が「名農のことを知っていた」というのです。
さらに「頑張っている学校だ」と認めていたというのです。
結成から10年。解散直前にフローラの大きな目標が達成されたような気がした瞬間でした。