園芸科学科の草花温室が立ち並ぶ第2農場。久しぶりに覗いてみました。
するとご覧の通り、白と赤の花が満開です。これはご存知ベゴニア。
春から秋まで絶えず花を咲かせる花壇や鉢植えでは定番の人気草花です。
春先は、いろいろな花壇苗が温室を彩っていましたが
どうやら初夏になって主役の座を勝ち取ったようです。
さてひと口にベゴニアといってもさまざまな種類があります。
みなさんがいつも見ているこのベゴニアは
ベゴニア・センパフローレンスというのが正式名称です。
センパフローレンスとは、ちょっとお洒落な音の響きだとは思いませんか。
実はこの名前、学名なんです。一般に私たちが扱うイネやイモなどの作物は
日本語で呼ばれるのが普通で、学名で呼ばれることはありません。
例えば私たちが栽培しているイネの学名は「オリザ・サティバ」。
そんなの聞いたことがないという人がほとんどだと思います。
ところがこのベゴニア・センパフローレンスは学名が一般名。
教科書でもこの名前で記述されています。
ではセンパフローレンスとはどんな意味でしょう。
それは「絶えず花を咲かせる」という意味。
開花の特徴が名前になっているようです。
これを和名にすると「四季咲きベゴニア」となりますが
呼び慣れないので、こちらの方が違和感を感じます。
このベゴニア、花を摘んで食べたことがありますか。
シュウ酸が多く酸っぱいんです。
そういえばベゴニアの仲間である雑草のスベリヒユは
昔は茹でて食べたといいますが、その味はやはり酸っぱかったそうです。
さて今日は名農生が夏の主役となる体育祭です。