園芸科学科の草花温室脇に花がきれいに植えられています。
これは寄せ植えという花の楽しみ方。
数種類の花を組み合わせて飾る方法です。
同じ花材から選ぶので出来上がりはみんな同じになると思う人は素人。
草花にはいろいろな色、それぞれ異なる姿を持っています。
したがってきちんとした意図を持って配置すると
いろいろな印象を与える鉢植えを作ることができます。
そのためには作り手が、今回は白と青だけで爽やかさをとか、
赤や黄色で華やかさを表現しよう、そしてその主役はこの花にしようなど
植える前にはきちんとしたコンセプトを作っておく必要があります。
そしてそのイメージに基づいて絵やデザインを描くように
迷いなく花を植えると、誰でも上手な寄せ植えを作ることができます。
ところが上手にできない人は考えがないため、鉢を前にしていろいろ悩みます。
要は植える前にすでに上手、下手が決まっているのです。
寄せ植えは一品物の美術作品なので
仮のタイトルをつけておくとると作りやすいかもしれません。
「生活に花と緑を」
「みんなの心に緑の風を」
前者は三本木農業高校、後者は名久井農業高校。
いずれも農業クラブがかつて作った緑化活動のスローガンです。
農業高校ならではシンプルな銘フレーズだとは思いませんか。