
こちらはハンターズの紅一点が作ったセメント。
ホワイトセメントですが、よく見ると右に四角い窪みが見えます。
実がセメントがまだ柔らかい時、タッパー容器を乗せて窪ませたのです。
そして左は別の日にその穴を埋めるように別のセメントを流し込んだもの。
なんでこんな面倒なことをするのでしょう。
実は後から流し込んだセメントには紫外線で発色する素材を練りこんでいます。
つまり真っ白のセメントのように見えますが、晴れた日には赤や青の色に変わるのです。
まだ出来上がっていないので、色が変わるはずですというのが正しいかもしれません。
また夜光塗料を練りこんだメンバーもいます。
でもいったいコンクリートを光らせたり発色させて何をしたいのでしょうか。
実際のところ、使い道はこれから考えるのだとは思いますが
単にビルの壁をキャンパスにして森を描くような面白アイデアだけでなく
避難路を色や光で示すなど人誘導したり、
社会的距離をさりげなく示すサインなどになるのではと期待しています。
これこそがデザインです。フローラ時代から紅白のリンゴで
贈り手の感謝の気持ちを届けるなど感性デザインや感性工学の
要素を取り入れてきた研究班。
新素材で人の行動をデザインしようと取り組んでいます。