バラといえば赤。
そんなイメージを持っている人も多いはずです。
この優雅で華麗な真紅のバラの名前はちょっとびっくり。
なんと「ノックアウト」といいます。
まるでボクサー。どうしてこんな名前がついたのでしょうか。
実は病気に強いという特徴を持っているのです。
バラ園で有名なイギリスは、暖流と偏西風の影響で
温暖ながら湿度の低いカラッとした栽培に適した気候といいますが
それでもバラにはたくさんの病害虫が発生するものです。
そんなバラを温暖多湿の日本で育てたものなら病気が大発生すること間違いなし。
ところがこのノックアウトはまったく薬剤散布しなくても
うどんこ病や黒星病にかかることはほとんどありません。
そんな高い耐病性を持つバラなので、
艶やかな姿ながらノックアウトという力強い名前がつけられました。
デビューは2000年とバラの世界にとってはまだ新人ですが
病気知らずというバラ愛好家にとって嬉しい特徴が評価され数々の賞を受賞。
2018年にはその勢いでバラの殿堂入りを果たしています。
つまり殿堂入りしている17品種の中で、もっとも最近登録された品種なのです。
バラは好きだが面倒な管理はしたくない人にはもってこい。
色も赤の他にピンク系など数種類あるので
ぜひチャレンジしてみてください。