
道端で咲いているのはハルジオン。
春から初夏にかけて咲く野草で、蕾はピンク色をしています。
これと同じよく似た野草にヒメジョオンがあります。
こちらは白い花で蕾も白いので、判別は可能です。
よくハルジョオン、ヒメジョオンとか
ハルジオン、ヒメジオンと名前まで一緒にしてしまう人がいますが
漢字で書くと、一緒じゃないのがわかります。
ハルジオンは「春紫菀」。ヒメジョオンは「姫女菀」。
ハルジョオン、ヒメジオンではないのです。
実は夏から秋にかけて咲くシオン(紫菀)というキク科の植物がありますが
ハルジオンはそれによく似た春に咲く草ということから、
こんな名前がついているのです。
ではヒメジョオンはなぜ姫女菀?
本当は同じキク科なので、こちらにも紫菀の名前をつけたかったのですが
すでに春紫菀があったので、区別するため名を変えたという一説があります。
このように花姿も名前もそっくりの二つの植物。
もし確実に名前をチェックしようと思ったら茎を折ってください。
茎が空洞ならハルジオン、詰まっていたらヒメジョオンです。
なおハルジオンはある地方では「貧乏草」というらしく
折ったり摘んだりすると貧乏になるとの言い伝えがあるそうなので
折るかどうかは自己責任でお願いします。