これは化学肥料の入っていた袋です。
大きく10-10-10という数字がついています。
これは肥料の3要素といわれる窒素、リン酸、カリウムの含有%。
数字が大きいほど高濃度の肥料ということになります。
いろいろな数字の組み合わせがあり、これらは複合肥料と呼ばれます。
中には3要素のうち2つしか入っていないものもありますが
要素が2つ以上入っていると複合肥料の分類に入ります。
ではなぜいろいろな数字の肥料があるのでしょう。
それは作物によって必要とする要素の量が異なるため。
ジャガイモではリン酸を多く、マメ類では窒素を少なくします。
栽培書にも作物の○○は10aあたり窒素○kg、リン酸○kgなどと書かれています。
そこで農家の皆さんは、求めるものに一番近い数字の肥料をまいて
足りない部分をそれぞれの各要素専用の肥料で足して補うのです。
このような窒素やリン酸の専用肥料を複合肥料に対して単肥といいます。
注意するポイントは絶対入れすぎないこと。
多く投入した肥料は取り除くことができないからです。
農薬の希釈計算とともに施肥量の計算は大切な学習です。