馴化温室脇の大鉢で育てているブルーベリー。
今、白い花が満開です。
初夏になると甘酸っぱい実がなるので
毎年、フローラ時代から頂戴していました。
昨年は猛暑と雨不足で数鉢枯れてショックを受けましたが
春になると枯死したはずの鉢からも葉が出てきました。
いつもながらブルーベリーのたくましさに驚きます。
さてブルーベリーといえば酸性土壌。
pH4〜5ぐらいのかなり酸性化した土を好みます。
私たちの周辺で酸性土壌といえば、空き地や山の土ですが
落ち葉で作る腐葉土でもpH6ぐらいの弱酸性です。
ところがブルーベリーのふるさとである北アメリカやヨーロッパに自生する
針葉樹の枯れ葉は広葉樹よりもpHが低いといいます。
誰だって生まれ育った環境は居心地良いもの。
どうやらブルーベリーが酸性土を好むのは故郷の環境に起因しているようです。
ではなぜこんなところに育つようになったのでしょうか。
このような荒野には、一般の植物はなかなか進出できません。
おそらくブルーベリーやリンゴンベリーなどは、
あえてライバルが少ない厳しい環境に適応し、
生き延びてきたと考えられています。
これから厳しい初夏となります。
朝夕の気温は高くない北国青森といえども
北欧に比べると寝苦しいはず。
せめてもと酸性土に調整された鉢の中で
ブルーベリーはふるさとの夢を見ます。