
植物研究チームであるフローラの流れをくむハンターズ。
環境システム科に移籍しても植物を題材にした研究を継続しています。
活動最終年になる今年、選択した植物はお馴染みの草花サンパチェンス 。
そして研究生であるJr.が選んだのは、これまた毎年お世話になっている
トウモロコシとインゲンマメ 。育てやすいというもあるからです。
しかし欠点もあります。フローラもハンターズもかつて栽培しましたが
トウモロコシの結実率が低く、収量がどうしても少ないデータとなるのです。
なぜならトウモロコシは茎のてっぺんに雄花、そして茎に雌花をつけます。
風に乗って雄花の花粉が雌花につけばすぐ結実するのですが、
なんとトウモロコシは雌雄異熟という厄介な性質をもっています。
したがって花粉ができても、まだ雌花が幼くて自家受粉できないのです。
そこで花粉はもっぱら早くできた別の株の雌花を利用することになります。
これは遺伝的多様性を目指すトウモロコシの生き残り戦略。
農場のように何百本も栽培していると、生育にズレが生じるので
気にしなくても必ずどっかから花粉が来るのでほったらかしでも実はできます。
しかし研究で栽培するのは10株もありません。
そんな理由からいつも飛んで来る花粉が少なく、改善結果が数値に現れないのです。
今年、1年生が栽培するのはたった8株。
雌花ができたら、農場から雄花を摘み取って人工授粉をするか
トウモロコシ畑に鉢をもっていくなどの作戦が必要かもしれません。