名久井農業高校の研究が近年、全国の話題となっています。
それがドローンによる人工授粉研究。
今までドローンといえば農薬散布とかリモートセンシングでの活用が主でしたが、
園芸科学科が秋田の企業と連携して取り組んできたのはリンゴなどの人工授粉。
今年で4年目を迎え、どうやら実用化の目処がついてきたようです。
先日、名久井農業高校の第1農場で散布試験を行うと同時に
地元農家の果樹園でも実用化試験が行われました。
さらに青森県のリンゴ産地である津軽地方でも実施。
新聞やニュースによると4人がかりで1日かかっていた受粉作業が
なんとたった10分で完了。名農果樹研究班が今までいろいろ学会や
専門誌で報告していましたが、その実力を目の当たりにして本当に驚かれたようです。
最初は思ったような結実率にならず溶液を試行錯誤していましたが
努力がみのり、今は逆に高すぎるぐらい。
そこで集大成の今年は、結実率をコントロールして行ったようです。
実はこの研究、フローラが思いついたアイデアですが
当時は別の研究に取り組んでいたので断念。
でももったいないので果樹研究班に提案したというわけです。
しっかりじっくり取り組み実用化までもっていくとは、さすが果樹研究班。
一発屋のフローラではとても無理でした。
園芸科学科は2年後である2022年3月をもって長い歴史を閉じます。
ドローン研究の集大成は園芸科学科の集大成でもあるのです。