
名久井農業高校第2農場の太陽光パネルで南向きに設置されています。
北国青森県は冬至の太陽高度が低いので、パネルに長い影ができます。
影がパネルにかかると発電量が低下するため
このようにパネル間の距離は長くなってしまうのです。
さてここで気づいてほしいのは、パネル間の空き地の中央部が
周囲とちょっと土の色が違うところ。草も少ないように思えます。
実は2017年と2018年、チームフローラフォトニクがメガソーラー農園化計画という
ビジネスプランを考案する際、その実証試験のために
この中央部分でカボチャを育てていたのです。
実験は本物のメガソーラー発電所を想定して不耕起で行われました。
そもそも畑ではないため石だらけのとても硬い土でしたが
移植ベラで直径10cm、深さ20cmぐらい掘って中に肥料を入れ
温室で育てていたカボチャの苗を15株ほど千鳥に植えたのです。
しかし管理はこれだけ。この後、数ヶ月間一切管理せずに放置したのです。
もちろん水かけも除草も整枝もしません。でもカボチャは強いもので
勝手に受粉しては結実するのです。
秋には枯れた葉の中から、直径20cmぐらいのカボチャがゴロゴロ。
一輪車に山盛り採れ、その秋の文化祭で販売したものです。
彼らが卒業してからしばらく経ちますが
まだ彼らの取り組んだ後がうっすらと残っていることに驚きです。