これはモミジの木です。
面白いことに枝ではなく幹から葉が出てきました。
この現象を「胴吹き」といいます。
しかし、決して珍しい現象ではなく
胴吹きサクラという言葉もあるぐらい、ときどき目にする光景です。
でも健全に育っていれば、このような現象は起きないといいます。
一般に胴吹きがおきるのは、栄養不足とか水不足。
これらの問題があって光合成が十分に行えずエネルギー不足になった場合、
樹木は何とか光合成をしようと休眠していた幹の芽を目覚めさせ
今まで枝のないところから突然、芽を出したり花を咲かせるのです。
ところがこのモミジは特別管理に問題があったとは思えません。
でも心当たりがひとつあるのです。
それが剪定。昨年、結構強めに剪定されました。
昨年、枝を切られ十分な光合成ができなかったため
胴吹きしたのではないかと考えられます。
モミジにとっての一大事に、なりふり構わず胴吹きする。
コロナで大騒ぎしている今こそ、私たちもモミジをお手本に
柔軟な発想で頑張らなければなりません。