農村地帯の南部町に春の訪れを伝えるのが果樹の開花。
リンゴ、ナシ、モモ、サクランボと次々に咲く花は見事です。
まさに桃源郷とでもいいたくなる長閑な絶景です。
それと同時に地域の方が楽しみにしているのが名農の野菜苗販売。
品質の良い苗を求めてお隣の岩手県からもやってきます。
名農野菜苗販売の面白いのは、買い求める方が家庭菜園を楽しむ素人さんよりも
圧倒的にプロの農家が多いというところ。
なぜならこの地域はフルーツの里。春先は人工授粉で大忙しのため
野菜苗を育てている時間がないのだそうです。
したがって野菜の苗は自家用であろうと販売用であろうと
品質の良い名久井農業高校の苗を用いるのだそうです。
つまりプロに認められた野菜苗でもあるのです。
ところがそんな農村にもコロナウイルス の影響がやってきました。
三密を避けるため、今年の野菜苗販売が中止となったのです。
当てにしていた地域の皆さんには本当に申し訳なく思います。
また冬から温室で皆さんのために温度管理をしながら
休日返上で大切に苗を育ててきた農場の先生方もこれにはショックだと思います。
都会じゃなく、飲食でも製造業でもない農業にも大きなダメージを与える
コロナウイルスの怖さを感じます。
希望の春の悲しいお知らせです。