
DTP(Desktop publishing、デスクトップパブリッシング)は
パソコンで書籍などの割り付け編集作業を行うことをいいます。
今では当たり前のことなので、このような言葉を耳にすることはありませんが
今から20年以上も前は画期的な技術革新でした。
学校では年間、さまざまな部署からいろいろな印刷物が発行されますが
その製作はプロの印刷業者。経費は年間何十万円から百万円を超えます。
いくらでも経費を抑えて生徒の活動費に回したい。
そう考えてかつてDTPに取り組んでいたことがあります。
この新聞紙大の巨大なフィルムは、その作業で作ったもの。
パソコンで編集したものを業者のセッターと呼ばれる機械で出力し、
製版する直前の版を作るのです。
これを抱えて印刷屋さんに発注するのですが、本来これは印刷屋さんの業務。
それを自分でやってしまうのですから、
印刷屋さんに大きな迷惑をかけますが、大幅に低コストになります。
確か最大、従来の約半額にも抑えられ驚いたことを覚えています。
しかし印刷物に欠かせない校正作業を自分でしなければならなく責任重大。
それでも自分の思うような印刷物を何の制約なく作れるのは
苦労以上に楽しいことでもありました。
現在、少子化により学校の生徒数は減少の一途です。
これは当然ながら学校予算の減少に繋がります。
それでも紙媒体の印刷物がまだ必要な現在の学校では
またこのようなDTPによるコスト削減技術があらためて注目されるかもしれません。