
明星といっても古い雑誌の名前ではありません。
ここは名久井農業高校のグラウンド。方角は西の空です。
日が暮れてブルーモーメントに包まれると
最初に現れてきたのが、ひときわ明るい星。
写真の中央上にちょっとだけ見える白い点がわかりますか。
これは「宵の明星」と呼ばれる金星です。
このように名農は高台にあるため、星がよく見えます。
今から30年以上も前、名農生と学校内にテントを張り
夏休み一晩グラウンドで過ごしたことがあります。
理由はペルセウス流星群の撮影。
流れ星が消えるまでに願いを唱えると叶うといわれていますが、それは無理。
どこから出現するかわからないうえに一瞬で消えるからです。
そこで写真に撮ったら消えることがないと無理やり理由をつけ
「願いが叶う撮影会」と称してワイワイ楽しんだのを思い出します。
でも本当は、どこから出現するか全くわからないわけではありません。
流星群にはそれぞれ輻射点という場所があって
親彗星のチリがそこから流星となって放射状に現れるのです。
確か数枚の撮影に成功し、学校の現像室で大きく引き伸ばして
文化祭で飾ったりしたものです。
さて宵の明星は流星ではありませんが
コロナの早い収束とハンターズの活動再開を祈るばかりです。