
机上にたくさんの野菜の種子が並んでいます。
よく見るとすべてカブです。
カブは世界中で食べられている野菜で
日本でも在来種から新しく品種改良されたものまで含め
100種類弱の品種が現在も栽培されているといいます。
青森県は全国3本指に入るカブの生産地で
5月頃に出荷される野辺地町のコカブは有名です。
さてこのカブの種子は環境システム科の商業系コースである
ビジネス類型の生徒が栽培するために用意されたもの。
なんと生産販売を通して、利益と経費の関係や
ビジネスの仕組みを学んでもらおうと準備されました。
現代の農業は生産はもちろん、直売所のように販売も重要です。
しかし商業系の学習は机上で知識として学ぶことが多く
今ひとつピンとこないもの。したがって商業高校でも
模擬貨幣を使った授業や実際に仕入れた商品を
文化祭などで販売しながら体験的に学んでいます。
幸いなことに農業高校はその商品となる作物を自ら生産できます。
名久井農業高校では、生産、加工、販売という
フードシステムの一連の流れを体験できるという農高の魅力を
最大限に活かした商業学習が展開されています。